Speech functions and generic structure potential of manzai as a language text : advanced Japanese language learner’s understanding of Manzai

Kazuhiro Teruya

Research output: Journal article publicationJournal articleAcademic research

Abstract

日本語能力試験 N1相当のレベルに達した上級日本語学習者は、「幅広い場面で使われる日本語を理解する」日本語能力をもつが、第二/外国語として日本語を運用する学習者だけでなく、 日本人のような母語話者であっても、 日本語でおこなわれる社会的な意味 づくりの活動(社会意義活動)の所産である言語テクスト全般を満遍なく理解できているとは言えないし、その必要性もない。誰しもごく限られた領域で日常生活を送るわけで、接触する機会のないテクストも存在するからである。しかし、実際、上級レベルに達した日本語学習者は、理解を支援する学習の場の欠如と、理解を可能にする言語能力の不足とで、日常生活という観点からは非専門的、非学術的な日本語テクストでありながら、理解したくても理解できずにいるテクストが存在している。そこで、本稿では、漫才をそのひとつの例として研究の対象にすえ、漫才の「オチ」の存在を、言語の対人的な機能を具現する発話機能に着目して言語学的に分析・解釈し、言語テクストとしての漫才に潜在する属構造を明らかにすることで、漫才を理解するための学習の足場を提供する。
Original languageChinese (Simplified)
Pages (from-to)80-100
Number of pages21
Journal日本學刊 (Nihon gakkan)
Volume19
Issue number7
Publication statusPublished - 2016

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