Abstract
FRP シートは力学性能や耐食性が優れるとともに、シートの外部接着により腐食因子を遮断する効果があるため、過酷環境下に位置するRC 構造物に有効な補修・補強材料であることが期待される。ただし、一般に桟橋上部工などの港湾RC 構造物は、海水飛沫の影響を受け、かつ、閉鎖的な空間で湿度が非常に高い環境下に位置することから、陸上で使われる接着材料をそのまま用いた場合に、補修・補強効果が十分に得られない懸念がある。FRP シート接着工法に期待される補修・補強効果を十分に得るためには、FRP シート-コンクリート間接着界面の付着性能を確保することが最も重要である。そこで本研究では、CFRP ストランドシートを用いて、母材コンクリートの含水率、養生湿度および接着材の種類がFRP シート-コンクリート接着界面の付着性能に及ぼす影響を明らかにするために実験的な検討を行った。
Translated title of the contribution | Influence of Construction Conditions and Adhesive Types on the Bond Performance of FRP Sheet to Concrete Interface |
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Original language | Japanese |
Title of host publication | 土木学会第62回年次学術講演会(平成19年9月) |
Publisher | 日本土木学会 |
Publication status | Published - 2007 |
Externally published | Yes |