Abstract
本稿は、中・上級レベルの日本語学習者の学習ジャーナルを用いて、意味づくりの 資源として機能する文法とその学習の過程を例示するものである。ここでは、修辞的な言語論理を構築するために主語や主題などの機能が体系的に複文に統合される複文化 clause complexing の意味・論理構造に焦点をあてることで、「文法的に思考する」ことが学習者の言語についての認識を高め、究極的には、複雑な複文構造の生成と処 理を助けるだけではなく、それがディスコースの学習への突破口となることを提示する。
Original language | English |
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Pages (from-to) | 32-45 |
Number of pages | 14 |
Journal | 日本學刊 (Nihon gakkan) |
Volume | 18 |
Issue number | 6 |
Publication status | Published - 2015 |